上部消化管内視鏡検査について
観察は口の中から始まり、のど、食道、胃、十二指腸の順番に進みます。それぞれのご希望やこれまでの生活背景などを考慮し、適切な麻酔方法で無痛の検査を提供します。鼻からの経鼻内視鏡も選ぶことができます。
《検査の流れ》
前日の
食事
消化の良いものを前日20時までに取るようにしてください。
検査当日
●当日の食事
午前の胃カメラ検査を受ける方は、朝食を食べずに来院してください。
午後の胃カメラ検査を受ける方は、朝7時までに消化の良い食事を少なめにしてください。
来院するまでお水、お茶、スポーツドリンクは飲んでも構いません(コーヒーや野菜ジュースなど色の濃いものは避けてください)。
検査前
の準備
- ・喉もとを通過するときの「オェッ」とする反射がひどい方は鎮痛剤(オピスタン)を用いることを提案します。この反射を抑えるのに効果的です。
- ・鎮静剤(静脈麻酔)をご希望の方には、適切な量のお薬を使用します。鎮静剤(静脈麻酔)を使用した後はご自身で運転をしないでください。
検査実施
●検査内容
- ・内視鏡を挿入し、のど、食道、胃、十二指腸の観察を行います。検査時間は約5分です。
- ・検査中に異常を認めた場合は組織の一部を採取(生検)します(痛みはありません)。その場でピロリ菌検査を実施することもあります(結果は30分程度で出ます)。
検査後
- ・鎮静剤や鎮痛剤を使用した方はリカバリースペースで30分程お休みしていただきます。
- ・撮影した内視鏡画像をお見せしながら、詳しく結果を説明します。
- ・生検(組織検査)をした方は結果が出るまでに1週間程度要しますので、後日あらためてご説明します。
《検査費用》※概算
検査内容 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
---|---|---|---|
胃内視鏡(観察のみ) | ¥1,700 | ¥3,400 | ¥5,000 |
胃内視鏡+病理検査 | ¥3,000 | ¥6,000 | ¥9,000 |
※上記料金は概算金額です。組織検査数や使用するお薬等で変動します。
※ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。※料金は税込表示となります。
下部消化管内視鏡(大腸カメラ)
大腸内視鏡検査について
大腸がんになるリスクを減らすため、または大腸がんを早期の段階で発見するために、内視鏡検査を受けることが重要です。大腸内視鏡検査とは、肛門から細い内視鏡を挿入して曲がりくねった大腸のなかを進めながら、大腸の内腔を観察する検査です。大腸は文字通り「大きな腸」で長い腸管が幾重にもたたまれた状態でお腹の中に収まっています。当院では検査の際、できるだけ不安や痛みを和らげる目的で、鎮静剤・鎮痛剤を注射して検査を行っています。
大腸内視鏡検査は、大腸がんの発見だけでなく、大腸ポリープの診断と治療を行うことができます。大腸ポリープというのは、大腸にできる“できもの”の総称で、そのなかにはがん、腺腫という良性腫瘍、過形成というただのイボ、など色々なものが含まれています。この中で、腺腫と呼ばれるポリープは、がんの芽のようなものであり、良性の腺腫の段階で内視鏡を使って切除することにより、がんを芽のうちに摘み取ることができると考えられています。
《検査の流れ》
前日の
食事
消化されにくい食べ物(キノコ、海藻類、繊維の多い野菜など)は避けてください。
便秘気味の方、おなかの手術をした方は検査の2、3日前から上記の食べ物を控え、前日はおかゆやうどんなど消化によいものをとるようにしてください。
夕食は20時までに済ませてください。
寝るまでの間、水分(コーヒー、紅茶、お水、お茶、スポーツドリンクなど)は自由にとって構いません。
就寝前に指示された下剤(錠剤)を内服してください。
当日の
食事
朝食は食べないでください。お水、お茶などの水分に制限はありません。
クリニックで下剤を飲む方は、9時までにご来院ください。
ご自宅で下剤を飲む方は、事前の説明に従って下剤(腸管洗浄剤)を服用し、事前に指示された時間にご来院ください。
*服用途中で気分が悪くなる、吐き気をもよおす、お腹が痛くなるなどの症状が出た場合には服用を中止し、クリニックにご連絡ください。
検査前
の準備
約1.8リットルの下剤(腸管洗浄剤)を2時間かけて飲んでいただきます。最初の数回は、濁った便がでますが、便器の底が透けて見えるほどクリアになったら検査が可能となります。通常、約2~3時間ほどできれいになりますが、普段から便秘がちな方、おなかの手術をした方は時間がかかります。
検査内容
肛門から内視鏡を挿入し、いったん一番奥にある盲腸に到達すると、そこから引き抜いて直腸まで観察を行います。
- ・検査時間は10分~15分程度です。
- ・鎮静剤(静脈麻酔)を使用した後はご自身で運転をしないでください。
- ・検査中に異常を認めた場合は組織の一部を採取(生検)します。
- ・生検した場合は当日の、大腸ポリープ切除後は1週間の飲酒、運動を控えて頂きます。
- ・ご予定がある方は事前にお申し出ください。
- ・大腸ポリープがあった場合はその場で切除することも可能です。
日帰り大腸ポリープ切除
観察中に大腸ポリープが見つかった場合、その場でポリープの表面を観察し、切除する必要があるかどうかを即座に判断します。表面の模様からがん化しないポリープ、将来がんになる可能性のあるポリープを判別できます。この際用いるのが精密な内視鏡による診断方法です。もちろん、AIを用いて診断することも可能です。日帰りで取れる目安はおよそ10mmくらいのポリープです。近年はコールドポリペクトミーといってポリープにスネアとよばれる輪っかをかけてそのまま引きちぎるように切除する方法が開発され、治療後の出血率が大幅に減少しました。当院もこのコールドポリペクトミーという切除方法を採用しています。20mm、30mmをこえるような大きなポリープは一部がん化している可能性もあり、高度な技術を要する特殊な治療(ESD:粘膜下層剥離術)が必要になってきます。私自身、このESDの開発・治療に携わってきました(2,000件以上)。
ご希望があれば、私自身がこのESDを行います。その際は日程を調整し、関連施設で行うことができますのでご相談ください。
検査後
鎮静剤(静脈麻酔)を使用した方は、リカバリースペースで30分程お休みしていただきます。
撮影した内視鏡画像をお見せしながら、詳しく結果を説明します。
生検(組織検査)やポリープ切除は結果が出るまでに1週間程度要しますので、後日あらためてご説明します。
《検査費用》※概算
検査内容 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
---|---|---|---|
大腸カメラのみ | ¥2,000 | ¥4,000 | ¥6,000 |
大腸カメラ + 組織検査 | ¥3,800 | ¥7,600 | ¥11,400 |
大腸カメラ + ポリープ切除 | ¥8,200 | ¥16,400 | ¥24,600 |
※上記料金は概算金額です。組織検査数や使用するお薬等で変動します。
※ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。※料金は税込表示となります。