AIによる診断
Deep learning (深層学習)による新しいAIの技術によって、内視鏡による診断は新たな領域に足を踏み入れようとしています。私を含め、内視鏡を専門とする医師は長年培ってきた内視鏡診断学というものを脈々と受け継ぎ、それを踏襲してきました。大学病院や教育機関病院では週に1回、内視鏡カンファレンスというものがあります。どのようなことをするのかというと、実際の症例(食道がん、胃がん、大腸ポリープなど)を画像で供覧し、その特徴を頭にたたき込みます。今後、実際に内視鏡検査をしたときに見落とさないため、そして、正しく診断できるようになるための教育です。これまではこの診断学を身につけて、どれだけデータを自分の引き出しにしまっておくかが重要でした。もちろん、今後もそれが基本であることは違いありませんが、ゆくゆくはこの診断プロセスがAIなしでは立ちゆかなくなるかもしれません。
AIはそこに病変があることを教えてくれます。
ただ、最終的に診断し、治療方針を伝える責任があるのは検査を担当した医師なのでAIについては現状では補完的な位置づけになるでしょう。私はAIによる技術に全てを委ねるつもりはありませんが、新たな診断学が生まれる可能性もあると思っています。そのため診療を続ける上で技術を常にupdateすることにしています。
当院ではAIによる診断プログラムを活用しながらがんやポリープを見落とさないように検査を行います。最新の技術だからといって特別な料金は全くかかりませんのでご安心ください。
CADEYE : AI による画像診断支援プログラム
大腸ポリープの可能性がある領域を検出し、その結果を内視鏡画像に重ねてリアルタイムにモニターに表示します( の部分)
AIによって検出された大腸ポリープは腫瘍性(切除する対象)なのか、または非腫瘍性
(切除する必要がないもの)のかを判定され、その結果がリアルタイムに表示されます。
「CAD EYE」(図)は、AI技術を活用して、大腸ポリープなどの発見と鑑別をサポートする機能です。CAD EYEを使用した際に内視鏡専門医並みの検出および鑑別ができることを目指して開発されました。大腸のポリープをAIでみつけ、それが切除すべき対象か、そうでないかまでを判定します。今後、この機能が随時更新され多くの病変の検出をサポートすることになります。
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