病気や疾患

Illness or disease

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃ポリープについて

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

           

少し前まではストレスや過労、暴飲・暴食による病気だと思われてきました。ところが20世紀の後半、ヘリコバクター・ピロリ菌(以下ピロリ菌)の感染が発症に深く関わっていることがわかり、その病態が明らかになってきました。さらに最近、注目されているのは解熱鎮痛薬が原因の「NSAIDs潰瘍(エヌセイズカイヨウと読みます)」です。ピロリ菌が原因で発生した胃・十二指腸潰瘍は胃酸を抑える薬で治療しますが、ピロリ菌を放っておくと再発をくり返します。このため、抗生物質を使ったピロリ菌の除菌治療が必要です。除菌治療が成功した後の再発率は激減します。
NSAIDs潰瘍の場合は一旦、潰瘍を引き起こしている解熱鎮痛薬を止め、胃酸を抑える薬を服用します。

胃ポリープ

胃のポリープは基本的に良性の疾患で、過形成性ポリープ、胃底腺ポリープ、炎症性ポリープなどがあります。過形成性ポリープはピロリ菌感染と関連があり、ピロリ菌の除菌治療で消失することがあります。稀にがん化することがあるため内視鏡による詳細な観察が必要です。その場合は表面の模様を注意深く観察することでがんの存在を確認することができます。
胃底腺ポリープは検診で一番多く指摘されるポリープで、ピロリ菌がいない、きれいな胃の中に発生します。胃酸分泌が多い若年者に多く、加齢とともに減少していくので治療は不要です。稀にがん化することがありますがほとんど無視できるくらいの確率です。炎症性ポリープは文字通り、胃の炎症に引き続いて発生するポリープで炎症が治まると消失します。
これらのポリープについては内視鏡で表面の模様を観察することで鑑別が可能ですが、いわゆるバリウムの検査では全て同じに見えます。バリウムでポリープを指摘された場合、内視鏡による精密検査をおすすめします。

         

ヘリコバクター・ピロリ胃炎、萎縮性胃炎、腸上皮化生について

ピロリ菌は、胃の粘膜に生息している細菌です。子供の頃に感染し、一度感染すると多くの場合、除菌しない限り胃の中に棲みつづけます。ピロリ菌に感染すると、炎症が続きますが、この時点では、症状のない人がほとんどです。

慢性的にピロリ菌の感染が持続すると胃の粘膜に萎縮性変化、腸上皮化生と呼ばれる変化が起きます。この変化は胃がんの前段階、もしくは胃がんに付随する変化として認識されています。内視鏡検査ではピロリ菌感染の有無や萎縮性変化、腸上皮化生の有無などを観察し、今後がんが発生するリスクを評価します。

治 療

ピロリ菌の除菌治療を行います。除菌治療により胃がん発生のリスクを多少下げることができます。しかしながらピロリ菌の除菌をしたからといってがんになるリスクがゼロにはなりません。定期的な内視鏡による検査を受けてください。

アニサキスについて

アニサキスとは、海洋生物に寄生している寄生虫で、成虫はクジラやイルカの胃の中に住んでおり、幼虫はイカやサバ・アジなどの内臓や筋肉内に寄生しています。
私たちが魚と一緒にアニサキスの幼虫を食べてしまうと、胃や腸壁の中にアニサキスの幼虫が入りこみ、アニサキス症を発症します。

原 因

アニサキスは加熱もしくは冷凍で死滅しますので、新鮮な刺身や鮨を食べることがアニサキス症の原因になります。

症 状

・激しい胃痛、腹痛
・吐き気、嘔吐

治 療

胃のあたりの激しい痛みをもたらす疾患として、他に胃十二指腸潰瘍や急性膵炎、などがあります。食事摂取歴などを良く聞き、適切な検査をご提案しますが、内視鏡による検査が必要となります。内視鏡検査でアニサキスを確認できればそれを鉗子で除去することで痛みが消失します。

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