病気や疾患

Illness or disease

便秘・下痢、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎について

健康な腸は、腸のぜん動運動(腸が伸び縮みをくり返しながら排出物を先へ先へと送る運動のこと)によってスムーズに便を排出します。しかし、何らかの原因で腸の働きが通常より低下すると便秘になり、動きが過剰となると下痢になります。

便秘はなぜ起こる?

大腸でぜん動運動が弱くなった場合、便を先に送り出せなくなり停滞し、便秘が発生します。逆にぜん動運動が強くなり過ぎた場合でも、腸がけいれんを起こし、便がスムーズに送られなくなって停滞することで便秘になることがあります。

下痢はなぜ起こる?

腸の「ぜん動運動」が過剰になった場合、腸の内容物が急速に通過するため水分の吸収が十分に行われません。そのため、液状の糞便となり下痢便や軟便になります。
また、腸から体内への水分吸収が不十分な時や、腸からの水分分泌が増えると、腸の中の水分が異常に多くなり下痢便や軟便になります。
便秘や下痢の症状があるときに考えられる疾患として、近年増えているのが過敏性腸症候群です。腹痛、お腹の不快感、便秘と下痢を交互に繰り返すなどの症状が表れます。原因ははっきり解明されていませんが、ストレスに主な原因があると言われています。確定診断のためには、大腸がんなどの悪性疾患や炎症性腸疾患などがないかを調べる必要があります。これらの病気が疑われるような、血便や発熱、体重減少などの症状がある場合、また50歳以上の方、過去に大腸の病気にかかったり、家族にそうした方がいるなどの危険因子がある方は大腸内視鏡検査が必要です。

潰瘍性大腸炎

           

10代・20代の若い世代に多い病気ですが中高年の方にも発症します。主な症状は発熱、下痢、軟便、血便、腹痛などで、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことが特徴です。炎症を長期間放置しておくとがんが発生しやすい状態となり、大腸がんのリスクが高くなることがわかっています。もし、潰瘍性大腸炎と診断された場合、発がんしていないかどうかを監視する目的で定期的に大腸内視鏡検査を行う必要があります。

虚血性腸炎について

虚血性(きょけつせい)大腸炎は、大腸の粘膜の中の血管に十分な血液が通らなくなることで生じる病気です。血管に十分な血液が通らなくなることを虚血といいます。

原 因

高齢者や、高血圧、糖尿病、腎臓病、動脈硬化、脳血管障害、心不全などの病気にかかっている方が発症しやすいといわれていますが、便秘や排便後に腸壁が強度に収縮することで血流障害が起こり、虚血になることもあるため、若年者で発症する場合もあります。

症 状

突然の強い腹痛と下痢で発症し、やがて下血が続くのが特徴です。
大腸の左側の血管が狭窄することが多いため、おなかの左側が突然痛くなることが多いといわれています。

治 療

一過性型の虚血性大腸炎の場合は、基本的には安静にして、炎症が改善しているか、定期的に経過を確認します。

大腸憩室について

腸の壁に袋状のへこみ(憩室=けいしつ)ができた状態です。通常は無症状ですが、憩室部の血管が破れて出血する大腸憩室出血や、憩室内に細菌が感染して起こる大腸憩室炎といった急性疾患の合併につながることがあります。

原 因

憩室は先天性または後天性の原因で腸管内圧が上昇することで形成されます。合併症である大腸憩室出血は、憩室内の血管が脆くなり破綻することで起こります。大腸憩室炎は腸管内圧の上昇によって腸粘膜が破綻し、細菌感染を起こすことで発症します。

症 状

多くの場合は無症状で、大腸内視鏡検査時などに偶然発見されることがほとんどです。
大腸憩室出血を合併する場合は痛みを伴わない血便を、大腸憩室炎を合併する場合は腹痛、発熱、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。

治 療

症状に併せて治療を行います。憩室からの出血が疑われる場合は内視鏡的に止血術を行います。憩室炎が疑われる場合は抗生剤などの薬を服用、または点滴をします。

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