画像強調の技術を用いた
精密内視鏡検査
当院の内視鏡検査はFUJI FILMの最新機器を用いて行います。4色のLED照明の光をもとにその光の強さを高精度にコントロールして、色んな波長の光を生成することができます。
このコントロールされたいくつかの波長の光によって表面の微細な血管や模様を画像化することができます。がんの見え方の特徴はがんの表面に強く表れます。
咽頭や、食道がんはこの技術を用いると茶色く描出することができ、さらにその模様のパターンで進行度も判別することができます。
胃がんもその存在はもちろんのこと、予後が良いものか、それとも悪性度が高いものかどうかまで判定することができます。
Fujifilm Medical ELUXEO 7000システム
腫瘍表面の血管や模様を拡大して観察するモード
得られた模様のパターン変化を認識することでがんであることを認識することができます。
大腸ポリープや大腸がんについても同様でこの特殊な技術を用いることで発見する数が増えることが報告されていますし、進行度も判別することができます。大腸がんのリスクとされているSSL(鋸歯状腺腫:きょしじょうせんしゅ)の発見にも有用です。
画像強調による精密内視鏡検査は日本で生まれ、世界中の内視鏡専門施設で使われるようになってきました。当院でも最先端の内視鏡設備を備えましたので多くの専門施設に負けない医療を提供できると確信しています。がん拠点病院と同様の“内視鏡専門医・指導医による精細な検査”をご提供します。
同じ腫瘍を違うモードで観察することで腫瘍の性質を認識することができます。
通常モード
LED照明を用いて観察に適した画像表示します。
LCI モード
赤みを帯びた色はより赤く、白っぽい色はより白くなるように色の拡張・縮小を行い、粘膜の微妙な色の違いを強調します。
BLIモード
画像処理を行い、血管や表面構造などの観察に適した画像を表示します。